久しぶりの更新となりました!
今回からいったん私、芝ではなく長田涼選手の連載も始めてみます!

ブラジル選手権でペアを組み、史上初の入賞をもぎとった相方の解説です。

ぜひ違った視点も学んでみてください。

安定したアタックを打ち続けるには

フレスコボールの大会で上位を目指すなら、安定的にアタックを打っていく必要があります。では、どうすれば安定感のあるアタックが打てるようになるのでしょうか?

今回は、そんなアタックについて、気をつけているポイントをお伝えしていきます。

僕が気をつけているのは、大きく6つ。

  • 腰を落とす
  • 手首は固定
  • 肩甲骨でラケットを引く
  • テイクバックは後ろに大きく引かない
  • 逆手で距離感を掴む
  • 打ちたい方向にボールを押す

左利きで少し見にくいかもしれませんが、最後までお付き合いいただけたら幸いです。それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

腰を落とす

フレスコボール長田アタック1

まずは、アタックを打つ際の足腰について。

フレスコボールはラケットスポーツということもあり、意識を腕など上半身に向けている方はとても多いです。
しかし、それは土台がしっかりできていることが前提の話。土台となる足腰が、なによりも重要になってきます。

僕の場合、左右平等に体重をかけ、膝を100°ぐらいまで曲げています。
膝を曲げずに打つことは、ほとんどありません。
このように膝を曲げて打つことで、下半身からもパワーを得ることができて、僕みたいに細い人間でもそれなりのスピードボールを打つことが可能になります。

また、このスタンスで構えておくことで、一歩目の初動が早くなります。もし、ディフェンスのボールが逸れた際、その一歩が出るか出ないかは、非常に重要になってきます。

アタックはただアタックを撃ち続ければいいというものでもなく、ディフェンスの修正をしていくことも求められます。助け合うラリーをするためにも、フットワークはちゃんと使っていきたいですね。

手首は固定

次に大事なポイントは「手首」です。手首は必ず固定するようにしましょう。

手首が動いてしまうと、まっすぐ押し出してアタックを打つことが非常に難しくなります。手首の崩れはラケット面の崩れに、直結してしまいます。
もしかしたら、テニス経験者はここが一番苦戦するポイントかもしれません(僕自身がそうでした)。

手首の角度はひとぞれぞれの型があると思いますが、僕の場合はこのような角度。

アタック打ち続けている間は、基本的にこの角度でずっと固定。

もちろん、遠目のボールを打つ際は多少修正していますが、おおよそこの角度を守り続けます。

肩甲骨でラケットを引く

ラケットを引く際、手で引くイメージではなく、肩甲骨を利用していきます。手で引いてしまうと、腕への負担が増えてしまう上に、面の向きがばらけてしまいます。
こちらがラケットを手で引いた場合のNGイメージ

体が開き、面が外を向いてしまっていますね。こうなると、ボールが外側へ逸れていくリスクが増えます。

こちらが肩甲骨で引いたイメージ

ラケットの面が、相手の方向に向いていますよね。

このようにラケットを引くことができると、このまま前に押し出せばいいので、ボールのブレのリスクが軽減されていきます。
ちなみに肩甲骨で引くと、手で引いた時よりパワーが増していくという利点も!

テイクバックは後ろに大きく引かない

フレスコボールは、とてもテンポが早いスポーツです。なので、そのテンポに間に合うよう準備をしていかないといけません。

その準備に気をつけたいのが、テイクバックです。テイクバックとは、ラケットを後ろに引くことを指しますが、ポイントなのがなるべく後ろに引きすぎないこと。

ラケットが体の後ろに引きすぎないことで、早いテンポに順応していくことができます。

「後ろに引かないのに、早いボール打てるの?」と疑問に思う方もいらっしゃると思いますが、そこは問題ありません。
先ほどの足腰、肩甲骨、そしてフォロースルー(ボールが当たった後の押し出し)でパワーを生み出していきます。

逆手で距離感を掴む

みなさん、自分の利き手じゃない方の腕をしっかり使えていますか?僕はテニス経験者ということもあり、利き手ではない逆手を意識しています。

手を前に出して、ひとつの目印をつくっているんです。そこを基準にボールがどれほど近づいているのかを測っていて、タイミングを合わせるようにしています。

「なんかタイミングが合わないな〜」と感じる時は、だいたいこの逆手へ意識ができていない時。あと、体のバランスを取る際にも役立ちます。

打ちたい方向にボールを押す

当たり前だと思われるかもしれませんが、非常に重要なポイント。フレスコボールは、ラケットにボールが当たってから離れるまでの面の向きで、ボールが飛ぶ方向が決まります。

しっかり打ちたい方向にボールを押すことができれば、遠いボールでも、高いボールでも、低いボールでも、コントロールしていくことが可能。
つまり、極論どんな体勢でも、どんなボールがきても、アタックを打つことができます。 よく僕はこれを「線で打つ」という表現をします。

ボールをしっかり押せている打ち方を「線」。逆に、ボールを押せておらず、当たった時のインパクトのみでボールを打っている場合は「点で打つ」と表現するのですが、アタックの場合は「線」を意識するといいと思います。

最後に

以上、僕が気をつけているアタックのポイントをお伝えしてきました。

早いボールを打つことも求められますが、まず大事なのは安定感。
繊細な側面があるスポーツだからこそ、こういう細々としたポイントに気をつけていくことで、アタックに安定感が生まれるのだと思います。

今回のクリニックが、皆さんの参考になれば幸いです。

それでは!